2007年08月23日

甲子園に住む魔物

相変わらずの猛暑が続く日本列島ですが、今年も甲子園ではこの暑さに負けず連日球児たちが熱戦を繰り広げてくれました。
そして今年の覇者は何と地元佐賀県の代表校『佐賀北』高校が13年ぶりに佐賀に優勝旗をもたらしてくれました♪

今年の『佐賀北』高の戦いぶりはまさに神がかり的で、またそう言う運も無ければ優勝なんて到底成し得ないのだと思いますが。。。
開幕直後の試合に始まり、延長再試合という厳しい試合も乗り越え過去最多の試合回数を戦い、公立校でありながらも東西優勝候補の古豪達にも負けずに決勝まで勝ち進み栄冠を勝ち取った。。。 まさに今大会は始まりから終わりまで『佐賀北』高のメイクドラマのために用意されたかのような舞台でした。

そして甲子園最後の決勝戦では『佐賀北』高にとっても地元佐賀県民にとっても、決勝に進むだけでも十分にミラクルでしたが、過去何度も伝説の試合を演出してきた『魔物が住む』と言われる甲子園という舞台は、最後の最後に今大会1番の奇跡のシナリオを用意していました・・・
試合を見ていた人の多くは7回4−0になった時点で『広島広陵』の勝利を予想したと思いますし、監督でさえも負けを意識したと語っていましたが、選手たちは最後の最後まで試合を諦めず(考えてみればやっている選手達にとっては当たり前のことで、その諦めない選手達に甲子園という舞台も応えてくれるのかなと感じました)
そして最後の奇跡の『逆転満塁ホームラン』というミラクルが待っていました・・・
見ている者にとって本当に作ったかのようなドラマ・・・
改めて甲子園という舞台の不思議さと魅力を再認識させられました。

『佐賀北』高校の皆さん本当におめでとうございました♪

と、ここまでは13年ぶりの佐賀県勢優勝の喜びブログにしてみましたが、今回決勝戦を見てちょっと感じたことを。。。

それは審判の方の判定の不安定さ・・・
8回『逆転満塁ホームラン』に繋がる前の『押出し四球』の1球のボールの判定。
テレビ画面を通して見ていた私には、際どいコースにも見えず完全なストライクに見えたボール。
(もしかしたら、この一球の判定こそが甲子園の魔物に取りつかれた審判の判定だったのでしょうか・・笑)
投げた投手も「ボール」の判定にびっくりしたような表情を見せていましたが。。。
そしてその直後に出た『逆転満塁ホームラン』
打たれた投手にとっては、7回までボール球を上手く使い完全に抑えていたところで、8回に訪れた満塁のピンチ。
そして完全にストライクと思って投げた1球がボールの判定で『押出し』の1点となり、次の打者に向かう時にはこれ以上『押出し』の四球は出したくないと思うのは当然で、甘いコースに球が行ってしまったのも仕方のないことだと思えます。
ただ、その甘い球を見逃さず、しかも『ホームラン』にしたバッターは凄いと思うし、まさに奇跡で褒め称えられるに値するとも思います。
しかしその奇跡のシナリオを一部演出したのも、審判の一つの判定があってのことではないかとも感じました。

公平な審判と言えども人の子でミスもあるものとして、当然それを踏まえ選手・監督は試合に向わなければならないと思いますが、『広島広陵』の監督が試合後のコメントで『負けた気がしない』という気持ちもわかる気がします。。。

この試合を見て思い出したのが、昨年行われた『WBCワールドベースボールカップ』『日本×アメリカ』戦でした。
審判の完全なミスジャッジで勝利を奪われた日本。 この時は、まさしく『負けた気がしない』気分でした。
でも、こういう判定もあり得ないことではないと考えれば、受け入れられないものでもないし、結果日本が世界一になった時にはまさしく奇跡となった訳で、そう考えるとこう言ったミラクルな出来事の多くに、微妙な審判(人間)の判定が関わっていることが多いのかなとも思えるのでした。

甲子園を舞台に繰り広げられ語り継がれてきた、数々の名選手や伝説の試合などなど・・・ そのすべてが、(審判も含め)生身の人間が作り上げてきたものだからこそ生まれる奇跡なのでしょうね。

きっとこれからもずっと甲子園には色んな魔物が住み続けることでしょう♪

 
posted by いんじゃ at 14:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 隠者の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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